沈没しかかったピースボートの実態

沈没しかかったピースボートの実態

ピースボートという言葉を聞いた事はあるでしょうか?

よく、居酒屋の壁などに貼られているので、名前は聞いた事があるという方も多いと思いますが、私の友人にピースボートのことをユーボートの仲間と思っていたヤツがいますが、ユーボートは第1次世界大戦から第2次世界大戦の頃に活躍したドイツの潜水艦(の総称)のことなので、全く別物です。

ピースボートとは辻元清美議員が学生のときに立ち上げた国際交流を目的としたNGOで、主な活動が船舶旅行です。(現在は辻本氏はピースボートには関わっていないとされています。)

設立当初は、世界中の市民との交流を目的とした船旅で、飛鳥などの豪華客船での優雅なクルーズとはちょっと毛色が違うものだったと記憶しています。

クルーズ船

写真はピースボートではありません。

以前は「地球一周」と謳っていましたが、最近は他のクルーズ船と同じように「世界一周」といっているようです。

私が学生の頃(今から20年ほど前)は、辻元清美氏はまだ議員ではなく、ラジオやテレビでよく見かける市民運動家でしたが、当時はピースボートの活動のことをよくしゃべっていたような記憶があります。

その時は、参加者のほとんどが、若者だったと記憶していますが、最近はほとんどが定年を迎えた高齢者のようです。

このピースボート、今年で30周年を迎えましたが、前途多難なようです。

10月にはピースボートに乗船していた自称カメラマンの男が大麻取締法違反の疑いで逮捕されました。これまで、ピースボートには、今回のような薬物や乱交などのネガティブな噂が立っていましたが、今回の事件で、噂は本当だったという印象を世間に植え付けてしまいました。

さらにさかのぼると、2008年に開催された第62回クルーズでは、整備も満足にされていない船に乗せられた乗客は天井からの水漏れや赤さびで茶色く濁った水道、空調の不備による風邪の蔓延など、乗客というよりもボートピープルといったほうが正しい状況だったようで、その後、一部の乗客達に訴訟を起こされています。

また、2012年には航海中、2度もエンジントラブルのため、船が漂流するという事態にまでなりました。

2度目のエンジントラブルがあったときは、3日間も海上を漂流したとのことですから、これはかなり怖い体験でしょうね。

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エンジンが止まっていると言うことは、船内の設備も稼働していないと言うことですから、空調は止まって、日中は40度にも上る船内で過ごさなければならないし、シャワーやトイレも使えない、食事も満足に採れない中で、いつ海賊に襲われるかもしれないという恐怖とも戦わなければいけない。。。ちょっとこれは経験したくないですね。

で、やはり、このときの乗客からも同様に訴訟を起こされています。

そこへ来て、先ほどの大麻所持で逮捕者を出してしまったのですから、ちょっと立ち直るのにはしんどいのではないかと思われます。

理念だけではやっていけない実態

同じ世界1周クルーズを行っている「飛鳥」の料金を見ると、最安値で1人あたり4,312,000円ですから、ピースボートはその4分の1で行けるのは、破格の安さです。

ピースボートのポスターは、私が学生の頃にもよく見かけたので、乗ってみたいとは思いましたが、苦学生だった私にはとても100万円もの大金を用意することは不可能でした。

まだバブルの余韻もあった当時ですら、そうだったのだから、今の時代なら、学生で参加できる人は、一部の恵まれた人でしょうし、今の学生は内向きといわれているので、若い人を集めるのはかなり厳しいと思われます。

そんな状況の中、このピースボートの格安世界1周クルーズは、時間がたくさんあって、お金もそこそこあるシニアと需要と供給がマッチしたのではないでしょうか?

しかし、シニア層は人生経験が長いだけにサービスの質には、いろいろうるさいところがあります。いくら破格とは言え、100万もの金を払えば、こっちは客だぞという態度をとりたがるのもこの世代ですし、年を食ってるだけ、知恵も付いているので訴訟を起こされたりもしやすいでしょう。

今まで、若い世代を相手にしてきた延長のままサービスを継続しているうちに気がついたら、客層のほとんどが高齢化していて、運営側の対策が遅れたままだったというのが、今のピースボートの実態ではないでしょうか。

物事には適正価格があるのであって、安すぎるのは何かあると思っておいた方が無難ですね。さすがに、漂流しちゃまずいですけどね。

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