孤立無業者(SNEP)ニートを上回る160万人以上の現実

孤立無業者(SNEP)ニートを上回る160万人以上の現実

あなたはSNEPという言葉をご存じでしょうか?

Solitary Non-Employed Personsの略のことで、「20歳から59歳の未婚で無業者のうち普段一人でいるか、家族以外に接する相手がいない人」を指します。ニート研究の第一人者、東京大学社会科学研究所の玄田教授が命名した名称で、まだ一般的には浸透はしていないようですが、このSNEP(発音はスネップ)、実はニート人口の60万人よりはるかに多い、160万人以上存在すると言うことです。

ちなみに、ニートは15歳から34歳の比較的若い世代を指します。

現在、何らかの職に就いている人でも、独身者なら、突然リストラに遭って明日からSNEPとなる可能性も高いわけですね。

なので、つい最近までは外資系企業で高収入をとっていた人や大手企業の社員だった人でも、今はSNEPだというケースも多いようです。

私が会ったSNEP

私は、以前住んでいたところで、自治会の役員をやらされたことがあるのですが、その時の他の役員メンバーに2人もこのSNEPがいました。(2人とも50歳代でした。)

snep彼らは、三十代半ばくらいまでは親の仕事を継いで自営業者としてやっていましたが、不景気の煽りを受けて廃業に追いやられ、親の残した一戸建ての家に一人で住み、遺産を切り崩して、働くことなく過ごしていたようです。

当時(7年ほど前ですが)、私はそんな人がいるんだと不思議に感じていましたが、2006年の時点でも112万人も存在していたとのことですから、決して珍しい存在ではなかったようです。

私が、見たSNEPのお二人は、普段は一日中テレビを見て過ごしていて、同居人(?)の猫が唯一の話し相手だったようで、自治会の役員のお鉢が回ってきたときは、かなりのハイテンションで取り組んでいたのを強烈に覚えています。

仕事を持つ他のメンバーの都合もお構いなしで、こちらの勤務時間中に頻繁に携帯に電話をかけてきたり、週末にメンバーで集まって、打ち合わせましょうと段取りをしてあるにもかかわらず、ちょっと確認しておきたいことがあったからと、夜の11時にいきなり訪問してきたりと、当時はかなり泣かされた記憶があります。

十数年ぶりに持つことができた社会との接点に彼らを興奮させる何かがあったのだろうと思われますが、彼らが張り切れば張り切るほど、仕事や家庭を持つ他のメンバーからは浮いた存在になっていきました。

役員の任期は1年間だけでしたが、私なんぞは、やっと終わって清々したと思っていましたが、彼らはできればもう1年やりたいなどと、のたまっていたのにも驚かされましたが、任期が終わると、またもとの孤独な生活に戻ってしまい、張り合いのなさそうな感じだったのも印象的でした。

彼らが、空気を読めない性格だから、再就職ができなかったのか、長きにわたるSNEP生活がそうさせたのか、卵が先か鶏が先かの話のようで、今となっては詳細はわかりませんが、長い期間社会との接点を持たないでいることは、やはりよいことだとは思えません。

現役世代の40人に一人がSNEPだという現実がある以上、このまま放ってはおけないという流れになっていくのでしょうか。

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