軽自動車税は諸外国と比べてちっとも安くはなかった。軽自動車への課税強化は筋違い!

軽自動車税は諸外国と比べてちっとも安くはなかった。軽自動車への課税強化は筋違い!

軽自動車の税負担が普通車に比べて安すぎるので、見直そうという議論が最近目に付くようになりました。

軽自動車の税負担が諸外国と比べると安すぎるため、普通車並みに課税すべきといった主張もあれば、そうではなく、普通車の税負担が高すぎるのだいう主張もあり、私たちはどちらが正しいのかわからなくなります。

そこで、一体どちらの主張が正しいのか、はっきりさせるために日本と外国の自動車にかかる税金を調べてみました。

cartax

前提条件として、自動車の価格は100万円で、車両の重量は1.5トン(軽自動車は除く)としての計算です。

アメリカの税制は、州によってまったく変わってくるので、あくまで参考データということでご了承下さい。州によっては自動車税も車検も必要ないところもあります。

 

このように普通車の自動車税を比較すると、外国に比べると高いことは高いですが、イギリスとあまり変わらないと言われると、そうかなと思ってしまいます。

しかし、我が国日本では、2年ごとの車検時に無理矢理徴収される重量税というものがあるのです。これを1年間に負担する分にならして、重量税とあわせると1年あたりの税金は67,850円です。となると、日本は欧米などに比べて、飛び抜けて高くなってしまいます。そもそも、諸外国には自動車重量税なんてものはなく、自動車税だけで完結します。

軽自動車で諸外国よりやや安め

では、軽自動車のほうを見てみると、年間の自動車税が7,200円で、これに1年あたりの重量税をプラスすると、11,600円と諸外国より若干安いかなという感じですが、フランスのように2000年に自動車税を廃止して自動車税はゼロという国もありますので、凄く安いといった印象は感じられません。(欧州ではガソリンにかかる税金が凄く高いので、たくさん走る人ほど税金がかかるようになっています。)

また、車検制度の違いも日本と欧米では格差があります。

日本の場合は、先ほども言ったように重量税もかかりますが、法定交換部品のようにまだ使えても交換されたりして、安くあげるにも限度がありますが、ドイツなどでは比較的新しい車なら、1万円程度で済むようです。

carさらに、これもドイツの例ですが、車の保険や税金は車ごとにかけるのではなく個人にかけるという発想です。

どういうことかというと、たとえば、Aさんが一人で3台の車を所有していたとしたら、Aさんは同時に3台の車を運転できるわけはないので、Aさんの所有する車で一番税金の高い車(1台分)の税金と保険金を納めればよいということです。(車検は3台とも必要)

こうしてみると、軽自動車が優遇されすぎているというのはまったく根拠のない話に見えてきます。

また大前提として、上記の表では1800ccの車と660ccの軽自動車で比べていわけですから、はなから比べる対象が違うものであることも考慮しておかなくてはいけません。

自動車税以外でも負担の大きい日本

車検や車ごとにかけられる税金や保険を見ても、ドイツと比べると、私たちは多くの負担をしていますが、それ以外にも高速料金や運転免許の取得や更新などを見てもやはり日本は飛び抜けてお金がかかりすぎます。

これらの自動車関連の税金や費用をすべて見直した上での軽自動車税の見直しなら、納得は行きますが、そもそも海外にない(軽自動車という)規格の車と海外の普通車を比較して安いから引き上げるという乱暴な議論にはどう考えても無理があるように思えますがどうでしょう。

ちなみに、軽自動車の増税の話が持ち上がった原因は、アメリカの圧力だという話です。

そもそも軽自動車の課税強化のきっかけは、TPP交渉の過程で、米国車の日本での売上不振を、売れすぎている軽自動車のせいにして課税強化をしろと圧力をかけてきた米国の理不尽な要求であった。そんないかがわしい経緯をメディアは一言も言及せずにもっぱら消費税増税との関係で論じている。

軽自動車の増税を主張する議員は、売れすぎている軽自動車を売れなくするために増税すると言っていることになりますね。

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